ポーカー初心者が勝つために知っておくべきポーカーの知識ではなく、より楽しむためのポーカーの知識について解説します。
ポーカーの上達レベル
レベル0
ルールを覚えて、とにかくポーカーが出来る。
レベル1
自分のハンドがその時点のシチュエーションにおいてどの程度の強さか考えれる
レベル2
相手のハンドがその時点のシチュエーションにおいてどの程度の強さか考えれる
レベル3
相手からみて自分のハンドがその時点のシチュエーションにおいてどの程度の強さと考えられているか考えれる
用語解説
ハンド
スート
カードに記載されているいわゆるマークです。♠(スペード)、♥(ハート)、♣(クラブ)、◆(ダイヤ)の4種あります。スートは役の強さに一切影響無いです。
ポケット
「ポケットペア」を指します。これは、テキサスホールデムやオマハなどのポーカーゲームにおいて、プレイヤーに配られた2枚のカードが同じ数字のペアであることを意味します。
例えば、あなたが手元にエースの2枚(♦Aと♠A)を持っている場合、それを「ポケットエース」と呼びます。同様に、ジャックの2枚が配られれば「ポケットジャックス」となります。
コネクター
プレイヤーに配られた2枚のカードのランクが連続したカードを指します。例としては「7♣ – 8♦」や「10♠ – J♥」などがあります。ストレートが完成する確率が高くなります。
ギャップ(ギャッパー)
プレイヤーに配られた2枚のランクが異なるカード間の差異の開き具合を意味します。
具体例
ノーギャップ: これらは連続したカードで構成されており、ギャップが存在しない状態を指します。例えば、「10♣ – J♠」のようなカードはノーギャップです。コネクターと同義です。
ワンギャップ: カード間に一つのランク差があることを指します。例えば、「10♣ – Q♠」の場合、11(J)が抜けており、ワンギャップがあります。
ツーギャップ: 二つのランクが間にあることを指します。「10♣ – K♠」はJとQが抜けているため、ツーギャップがあります。
スーテッド
プレイヤーに配られた2枚のカードのスートが一緒
具体例
「10♠ – K♠」
スーテッドコネクター
プレイヤーに配られた2枚カードがコネクターかつ同じスートである手札を指します。例えば、「7♠ – 8♠」や「10♦ – J♦」があります。
○○オーバー
プレイヤーに配られた2枚のカードの数字が比較対象より大きい状況を指します。比較対象としては相手のカードや場に出ているコミュニティカードがあります。比較対象より数字の大きいカードをオーバーカードと呼びます。
具体例
ツーオーバー: 相手のカードが「7♣ – 7♦」で自分のカード「K♣ – Q♦」
ワンオーバー: コミュニティカードが「6♣ – 7♦ – 8♦」で自分のカードが「K♣ – 2♦」
○○アンダー
プレイヤーに配られた2枚のカードの数字が比較対象より小さい状況を指します。比較対象としては相手のカードや場に出ているコミュニティカードがあります。比較対象より数字の小さいカードをアンダーカードと呼びます。
ただ、実際には小さい側について指したい状況はあまり無いです。
○○ハイ
特定の数字のハイカードを指すときに使います。
具体例
「6♦ – 7♦ – 8♦ – T♦ – A♦」のようにフラッシュが出来た場合はエースハイフラッシュ
「6♦ – 7♦ – 8♦ – T♦ – A♣ 」のようにハイカードしか役が無い場合にはエースハイ
シチュエーション
オープンエンドストレートドロー
ストレート(連続する5枚のカード)を作るために、どちらか一方の端のカードを引くことで完成する状態を指します。日本語では「両面待ち」とも呼ばれる
略してオープンエンドとよく呼ばれます
ガットショットストレートドロー
ストレートを完成させるために内部の一枚のカードが必要な状態を指します。具体的には、ストレートの連続する5枚のカードのうち、真ん中のカードが欠けている場合です。
例えば、あなたが持っている手札が「5, 6, 8, 9」の場合、ストレートを完成させるためには「7」が必要です。この「7」は内部に位置するカードで、これを引くことでストレートが完成します。ガットショットは、ストレートが完成する確率が低いですが、もし成功すれば大きなポットを勝ち取る可能性があります。
「オープンエンドストレートドロー」(open-ended straight draw)と比べると、オープンエンドでは両端のどちらかに1枚が必要なため、ガットショットよりもストレートを完成させる可能性が高くなります。
略してガットショットとよく呼ばれます
フラッシュドロー
ストレート(連続する5枚のカード)を作るために、あと一枚同じスートが必要な状況を指しています。
略してフラドロとよく呼ばれます
ペアボード
コミュニティカード(フロップ、ターン、リバー)に同じ数字のカードが2枚以上含まれている状況を指します。具体的には、以下のような場面が「ペアボード」となります。
例
フロップが「K♠ K♦ 5♣」の場合、キングのペアができているため「ペアボード」と呼ばれます。
フロップが「10♣ 10♦ 7♠」の場合も、10のペアができているため「ペアボード」です。
セット
ポケットペア(手元に配られた2枚のカードが同じ数字のカード)とボードにもう1枚同じ数字のカードが出たときに成立するスリーカードを指します。
ペアボードによるスリーカードと異なりコミュニティカードからスリーカードの可能性を示唆する情報が少なく非常にわかりにくいです。
ドライボード
フロップで表れたコミュニティカードの組み合わせが、特に強いハンドやドローを作りにくい状態を指します。つまり、プレイヤーがストレートやフラッシュを完成させる可能性が低いボードのことです。
ドライボードの特徴:
連続したカードが少ない: ストレートを作りにくい。
例: 2♦ 7♣ K♠ などのフロップ
同じスーツのカードが少ない: フラッシュドローがほとんどない。
例: 3♠ 8♦ Q♥ などのフロップ
ウェットボード
フロップで表れたコミュニティカードの組み合わせが、特に強いハンドやドローを作りやすい状態を指します。つまり、プレイヤーがストレートやフラッシュを完成させる可能性が高いボードのことです。ドライボードの逆です。
ドライボードの特徴:
連続したカードが多い: ストレートを作りやすい。
例: 6♦ 7♣ 8♠ などのフロップ
同じスーツのカードが多い: フラッシュドローの可能性が高い。
例: 5♦ 8♦ 9♦ などのフロップ
ヘッズアップ
2人だけでゲームをプレイしている場合や、あるハンドで他のプレイヤーがフォールドした結果2人だけ残ってハンドが進行している状況を指します。
マルチウェイ
あるハンドで3人以上で進行している状況を指します。
アクション
バリューベット
相手にコールしてもらうことで利益を得るために行うベットです。具体的には、自分のハンドが相手のハンドよりも強いと判断したときに、相手から追加のチップを集めることを目的にベットを行うことを意味します。
ブラフベット
相手に自分のハンドが実際よりも強いと思わせるために行うベットです。自分のハンドが相手よりも弱いと思われるときに相手をフォールドさせることを目的にベットを行うことを意味します。
ブロックベット
相手のベットを防ぐ(ブロックする)ことを目的として行う小さめのベットのことです。
オープン
特にプリフロップの段階において、最初にベットを行うことを指します。具体的には、プレイヤーが手札を持っている状態で、何もアクションが起こっていない時に、初めてチップを賭けることを意味します。
アグレッサー
オープンした人
リードベット(ドンクベット)
プリフロップでアグレッサーではないプレイヤーが、フロップ後にアグレッサーより先にベットする行為を指します。
コンテニュエーションベット
プリフロップでオープンした後、フロップでもベットすること
ポラライズ
特定のシチュエーションでのプレイヤーのハンドが非常に強く大きくチップを取りたいので大きくベットしているのと、ハンドが弱く相手をフォールドさせるために大きくベットしているのが混ざった状態を意味しています。
ポット・スタック
〇〇BB
「ビッグブラインド」(Big Blind、BB)を基準にしたベットサイズやスタックサイズの表現に使われる言葉です。ポーカーの戦略や計算では、金額をそのまま使うよりも、ビッグブラインドの数で示す方が、状況や戦略を理解しやすくなるため、この形式がよく用いられます。
ベットサイズの表現
たとえば、「3BB」と言った場合、これは「3ビッグブラインド分のベット」を意味します。ビッグブラインドが100円なら、3BBは300円のベットです。トーナメントやキャッシュゲームで、ベットの額を示すときにBBで表現するのが一般的です。
スタックサイズの表現
プレイヤーのスタックサイズ(持ちチップ量)を示す際にも使われます。例えば、プレイヤーが「50BB持っている」という場合、その人のスタックはビッグブラインドの50倍に相当することを意味します。トーナメントでは、スタックサイズをBBで把握することで、プレイヤーがどの程度の余裕を持ってプレーできるかが分かりやすくなります。
エフェクティブスタック
対戦相手同士が実際に賭けられる最大のチップの量を指します。具体的には、対戦しているプレイヤーの中で最も少ないスタックが「エフェクティブスタック」となります。
たとえば、2人のプレイヤーがいる場合、1人が1000ドル、もう1人が500ドルのチップを持っていたら、エフェクティブスタックは500ドルです。この理由は、1000ドルを持っているプレイヤーが全額賭けたくても、相手が500ドルしか持っていないため、500ドルまでしか賭けられないからです。
エクイティ
勝率とだいたい一緒。
フォールドエクイティ
相手が自分のベットやレイズに対してフォールド(降りる)する可能性があり、その結果としてポットを勝ち取るチャンスのことを指します。これは特に「ブラフ」や「セミブラフ」を行う際に重要な概念です。
アウツ
例えば、以下の状況を考えてみます:
あなたの手札: 7♥ 8♥
ボード上のカード: 5♠ 6♦ Q♣
この場合、4♣や9♣などのストレートを完成させるカードが欲しいので、4が2枚、9が2枚、デッキにまだ残っている可能性があると考えることができます。つまり、この場合のアウツは 8枚(4つの4と4つの9) です。
ポットオッズ
ある特定の状況で次のカードが自分に有利になる可能性や、特定のアクション(コール、ベットなど)を取るべきかどうかを判断するための割合や確率を表します。ここでは、ポーカーのオッズに関する基本的な概念をいくつか解説します。
- ポットオッズ (Pot Odds)
ポットオッズとは、ポットの中にある金額と、自分がコールするために追加でベットしなければならない金額との比率です。例えば、ポットに$100入っていて、相手が$20をベットした場合、コールするのに$20が必要です。このときのポットオッズは100:20、つまり5:1です。
インプライドオッズ
将来的にポットに追加される可能性のある金額を考慮に入れたオッズです。自分が強いハンドを完成させた場合、相手からさらに多くのチップを獲得できると予想される場合には、このインプライドオッズが有利になることがあります。
エフェクティブスタックと併せて考える必要があります。
スターティングハンドランク
色々な確率
プリフロップ時点での特定のハンド同士の確率
立ち回り
ポーカーは役作りゲーではない
相手の数が多いとブラフが効きにくいし、自分のハンドがプリフロップやフロップで強くても簡単にまくられてしまう。つまりポットを取れるかどうかが強く運に左右されるようになってしまう。
そこでプリフロップでそれなりの額でレイズをしようとなるし、ポジション的にそのようにレイズされてしまう可能性があるのであれば弱いハンドでは参加しないほうがよいとなります。
このようにして参加者が2人もしくは3人になると、色々な確率でみた通りそう簡単には2ペア以上の役が出来ないです。
ほとんどのハンドにおいては1ペア以下の役で勝負が決します。そのような環境においていかに相手の思考を読み相手を出し抜くかを競うゲームということになります。
オッズに基づいたアクション決定
打ち得
ポーカーにおいて明確に相手より自分のハンドが勝っている事がわかる状況は稀です。
かなり近いハンドの強さで勝ちと負けに別れているケースが多々あります。
そのような状況でベットする必要があるわけですが、ベットした側が得な事が多いです。
なぜならもしベットした側のハンドが相手より勝っているならコールをして貰えたら得ですし、もし負けていてもベットした事によって相手をフォールドさせれるかもしれないので得です。
もちろん負けてる状況でベットしてコールされたら損ではありますが、自分がベットせずとも相手がベットしてくる可能性だってあるし、であればフォールドエクイティを得られる自分からベットした方が得となります。
これは全体的にスタックが少ない中で先にオールインをしてしまう方が得という話にも繋がります。ハンドが弱かろうがオールインしてしまえば他のプレイヤーはもうオールインしたプレイヤーをフォールドさせる事はできないのでフォールドエクイティを取れません。なので、生半可なハンドではコールできなくなってしまいます。
ショートスタックをいじめ抜く
打ち得ともつながるのですが、相手よりスタックが多い場合仮に負けたとしても相手ほど痛くありません。そのような状況を活かして積極的に自分よりスタックが少ない相手にベットをしていき、打ち得しましょう。
チップの価値
チップの価値は状況によってかわります。全体アベレージのBB数が低くなればなるほどエフェクティブスタックも低くなり、チップの価値が高くなります。
従ってすこしのBB数のベットでも重くなります。
今そのアクションしたらその後どうなるかシミュレート
フロップやターンでコールしたらその後どうなるか考えてないことがよく初心者の人にありがちです。相手のSPRが低い状態であれば今コールしたら次のアクションでオールインが飛んでくるかもしれません。相手はそのつもりでベット額決めてベットしてきてるのかもしれません。
もしかしたらSPRがそこまで低くなくても相手は次のアクションでオールインしてくるのかもしれません。それらを鑑みても今コールする価値が今のハンドにありますか?と自問してみましょう